写経を趣味にする方法|始め方・道具・続けるコツ

写経が趣味である人のイメージ

写経を趣味にしたい、と思っている方へ。

結論から言うと、写経は趣味として非常におすすめです趣味として続けやすい条件が揃っています。

私自身、写経を始めてから日常の一部になるまでそれほど時間はかかりませんでした。気がついたら「週に一度は書きたい」「生活が乱れているなと感じる時に少し書きたい」と思うようになっていた、という感じです。この記事では、写経を趣味として始めたい方に向けて、必要なこと・続けるコツを私なりに整理してみます。

この記事でわかること
  • 写経が趣味として成立する理由
  • 写経を趣味にするメリット
  • 無理なく続けるための3つのコツ
  • 必要な道具と費用の目安
目次

写経は趣味として成立するか?

「趣味」として成立するかどうかは、①自分のペースで楽しめるか、②続ける動機があるか、③適度なコストで始められるか、の3点で決まると思っています。

写経はこの3つをすべて満たします。

写経はひとりでできる、静かな趣味です。週1回でも月1回でも良い、自分のタイミングで始められる。特定の場所や時間に縛られることもありません。道具の初期費用も数千円程度で、かかっていくコストも用紙代だけ。他の趣味と比べてもかなり始めやすい部類です。

また、写経には「書き終わる」という明確な達成感があります。1枚書き上げるたびに「やった」という静かな達成感があって、これが続けるモチベーションになります。書き終えた写経用紙が少しずつ増えていく達成感も、地味ですがじわじわ嬉しいものです。(段々たまって困るようになったらお寺に納経するのもよしです。)

写経を趣味にするメリット

写経の効果については別記事で詳しくまとめていますが、趣味としての観点から見たメリットをいくつか挙げます。

  • 「考えすぎない時間」が作れる:一文字一文字に集中している間、仕事や日常のことが頭から離れます。スマホも見ない、音楽もかけない、ただ書くだけの時間。これが思った以上にいい。
  • 上達が見える:最初に書いた写経と半年後の写経を見比べると、字が変わっています。書道をやっているわけでもないのに、書くことで少しずつ整ってくる。それが目に見えるのが楽しいです。
  • 場所を選ばない:机があれば自宅でどこでもできる。旅先でお寺の写経体験に参加することだってできる。やろうと思えばどこでもできる趣味です。
  • 人と比べなくていい:競技性がないので、誰かと比べる必要がありません。自分のペース、自分の字、それだけ。

写経の効果とは?

続けるための3つのコツ

① 「毎日やる」と決めないこと

毎日やるのはしんどいと思います。(少なくとも私は笑)

写経を趣味として続けるうえで、最初にやりがちな失敗が「毎日やろう」と決めることです。毎日続けるのは最初はいいのですが、1回でも空いてしまうと「もうダメだ」となりやすい。

「週に1回」「月に4枚」くらいが現実的で長続きします。私は今でも週1回をだいたいの基準にしていますが、忙しい週は飛ばすこともある。それでいいと思っています。

② 書く前の「儀式」を作る

写経の時間をルーティン化するコツは、書く前の準備を決めてしまうことです。おすすめなのは、「お香を一本立てる」ですね。雰囲気も出るのでお気に入りで、私はそれをやっています。

「湯を沸かしてお茶を入れる」「机を整える」とかでもいいと思います。なんでもいいのですが、「これをやったら写経の時間」というスイッチを作ると、自然と習慣になっていきます。

お線香を立てることが写経前の儀式にすると香りが漂い始めて、気持ちが切り替わる感覚があって、書きやすくなるんですよね。

お香・線香

写経前のお香に

書く前にお香を一本立てるだけで、気持ちの切り替えがスムーズになります。

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③ お寺の写経会に行ってみる

これも非常におすすめ。

自宅での写経が定着してきたら、お寺の写経会に参加してみると良いです。同じ空間でほかの人たちと静かに書く体験は、自宅ではなかなか味わえない緊張感と心地よさがあります。

写経会に参加するハードルは思っているより低いので安心してください。

書き上げた写経をお寺に奉納できるのも、節目のような達成感があって、趣味としての充実感が上がります。東京・京都・奈良など全国各地に体験できる場所があります。ついでに、書き溜めた写経を奉納するのもとても良いと思います。

【東京】写経体験ができるお寺7選

【京都】写経体験ができるお寺7選

【奈良】写経体験ができるお寺6選

必要な道具と費用の目安

写経を趣味として始めるのに、特別な道具は必要ありません。最初に必要なのはこれだけです。

道具目安費用メモ
筆ペン100円〜1,500円呉竹・ぺんてるなどが定番
写経用紙(なぞり書き用紙)500〜1,500円(10〜20枚)般若心経のなぞり書きが始めやすい
下敷き(なくても)300〜500円書道用でなくても可

合計で1,500〜3,000円程度あれば始められます。初心者向けのセット商品(筆ペン+なぞり書き用紙)を使えば、バラで買うより手軽ですね。

慣れてきたら、本物の墨に移行するのもひとつの楽しみです。毛筆とすずりと墨で書く本格的な写経ですね。ちなみにお寺の写経体験では、筆ペンの所と、墨を使う所とに分かれます。道具を少しずつ揃えていく過程も、趣味の醍醐味のひとつだと思っています。

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まとめ

  • 写経は自分のペース・低コスト・場所を選ばないので趣味として成立しやすい
  • 「毎日やる」より「週1回」くらいのゆるい目標の方が長続きする
  • 書く前に香を焚くなど「儀式」を作るとルーティン化しやすい
  • 慣れてきたらお寺の写経会で体験するのもおすすめ
  • 初期費用は1,500〜3,000円程度。セット商品で始めると手軽

写経の始め方・書き方については、以下の記事もあわせてどうぞ。

写経のやり方・始め方|準備するものから手順まで

【完全ガイド】写経とは?意味・効果・やり方を初心者向けに解説

よくある質問

字が下手でも写経を趣味にできますか?

まったく問題ありません。写経はうまく書くことより、丁寧に書くことを大切にする実践です。なぞり書きの用紙を使えば、字に自信がなくても始めやすい。続けているうちに自然と字が整ってくるのも、写経の面白いところです。

宗教的な意味合いを気にしないといけませんか?

気にしなくても大丈夫です。写経はもともと仏教の修行ですが、現代では心を整える実践・書の習い事的な感覚で楽しんでいる方が多くいます。信仰がなくても、趣味として始めることは問題ありません。

写経を続けると何が変わりますか?

個人差はありますが、私自身が感じた変化は「落ち着いて物事に向き合える時間が増えた」ことです。私の場合は、「疲れてるな」「心が乱れているな」という時は夜に写経をします。そうすると、少し心が落ち着きます。また、写経の時間そのものというより、「集中して何かをやり遂げる」という習慣としても身についた感覚があります。字が少し整ってくる変化も、地味ですが嬉しいものです。

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この記事を書いた人

奈良で育ち、母が毎朝仏壇の前で般若心経を唱えるのを聞きながら育ちました。子供の頃は習字教室に通い、筆は身近なものでしたが、写経を自分で始めたのは30代になってから。都内IT企業での激務と、眠れない夜が続いた頃、ふと筆を手に取ったのがきっかけです。

1枚書き終えた後の静けさが忘れられなくて、それから5年。写経は私の暮らしに欠かせないものになっています。

このサイトでは、写経を始めたい方に向けて、道具の選び方からお寺での体験まで、実体験をもとに丁寧にお伝えしています。「難しそう」と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

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